Unreal Engine5でゲーム制作を快適におこなうためには、一定のPCスペックが求められてきます。
今回はUNREAL ENGINE5で快適に作業する際に必要な推奨スペック及び、
推奨スペックを基に筆者が厳選したおすすめPCをご紹介していきます。
これから、ゲーム制作用のPC購入を考えている方に参考になれば幸いです。
UNREAL ENGINEとは
UNREAL ENGINEは、アメリカのEpic Games(エピック ゲームズ)社が開発したソフトウェアで、
主に、ゲーム制作エンジン機能をはじめ、自動車設計デザインや建築物の設計等、
幅広く使われている開発エンジンになります。
UNREAL ENGINEでのゲーム制作に関しては、こちらの記事を参照ください。
UNREAL ENGINE 推奨スペック
unreal engineを快適に作業するための推奨スペックとして、EPIC GAMES社から以下の推奨スペックを提示されています。
項目 | windows | mac os | Linux |
---|---|---|---|
Operating System | Windows 10 64-bit version 1909 revision .1350 以上、または 2004 / 20H2 revision .789 以上。 | 最新の MacOS Monterey | Ubuntu 22.04 |
プロセッサ | Quad-core Intel または AMD、2.5 GHz 以上 | Quad-core Intelまたは AMD、2.5 GHz以上 | Quad-core Intel または AMD、2.5 GHz 以上 |
メモリ | 8 GB RAM | 8 GB RAM | 32 GB RAM |
グラフィックカード | DirectX 11 または DirectX 12 対応のグラフィック カード | Metal 1.2 対応の グラフィックカード | NVIDIA GeForce 960 GTX 以上 (最新の NVIDIA バイナリ ドライバー) |
RHI バージョン | DirectX 11: 最新ドライバー DirectX 12: 最新ドライバー Vulkan: AMD (21.11.3+) と NVIDIA (496.76+) | – | Vulkan: AMD (21.11.3+) と NVIDIA (515.48+) |
上記のスペックは基本的なゲーム開発をする上での機能になりますが、
UNREAL ENGINEの一部のレンダリング機能を使って作業をする場合については、以下のスペックが推奨されます。
★機能① Lumen のグローバル イルミネーションおよび反射 スペック情報
・グラフィックカード
Shader Model 5 に対応した DirectX 11 を搭載したグラフィックカードで
NVIDIA の RTX-2000 シリーズかそれ以上、または AMD RX-6000 シリーズが求められます。
LUMENとは??
次世代のコンソール向けにUNREAL ENGINE5で実装された機能で、
例えばゲーム内の太陽光の反射等を鮮明に再現することが可能で、まるで実写のような描写できちゃう機能です。
そうした中でLumen機能を使った作業の場合、グラフィック機能も相応のスペックが要求される関係上、
標準スペックより高い性能が必要となってきます。
詳細は公式サイトから確認出来ます。
★機能② Nanite 仮想化ジオメトリ スペック情報
・最新のグラフィックカード
各メーカーの最新状態についてはこちらで確認可能です。
nvidia:https://www.nvidia.co.jp/Download/index.aspx?lang=jp
AMD:https://www.amd.com/ja/support
INTEL:https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/support/articles/000090440/graphics.html
・Windows 10 ビルド 1909.1350 以降のすべてのバージョンおよび DirectX 12 Agility SDK をサポートする Windows 11。
Nanite 仮想化ジオメトリとは?
Nanite 仮想化ジオメトリとは、3Dモデルを効率的にレンダリングするシステムで、ゲーム内のオブジェクトのポリゴン数を自動的に
調整してくれる”LOD(Level of Detail)”を自動的におこなってくれます。
また、Natiteではプレイするモニターの解像度に合わせて描画をおこなうことが出来るため、
ポリゴン数を使用モニターの解像度以上はピクセル数は超えることはなく処理が可能です。
そうしたことから、ゲームの描画が細かければ細かいほど上記の負荷がかかりやすく、
その処理に対応できるPCスペックが必要となっていきます。
★機能③ 仮想シャドウ マップ スペック情報
・Windows 10 ビルド 1909.1350 以降のすべてのバージョンおよび DirectX 12 Agility SDK をサポートする Windows 11。
・最新のグラフィック ドライバ
★機能④ テンポラル スーパー解像度 スペック情報
・Shader Model 6対応のビデオカード
管理人厳選 おすすめPC
上記のスペックから、Unreal Engine5を快適に作業できるおススメPCを紹介していきます。
ご予算に合わせて紹介していきますので、参考になれば幸いです。
予算15万円~20万円
最低限ゲーム制作が出来るスペックのパソコンをご紹介します。
しかしながら、デスクトップパソコンの場合、グラフィックボード等カスタイマイズしやすい為、
ゲーム制作を取り組んでみたいといった方にはこちらの価格帯から導入しても良いかもしれません。
raytrek mw
クリエイター向けPCとして画像加工・動画編集・ゲーム開発・3DCGなどのクリエイティブ作業に特化したパソコンを提供している、
RAYTREKの低価格モデルになります。
低価格でありながら、グラフィックボード・CPUともに動作環境に適用しているスペックになります。
尚、RAYTERKシリーズの特徴として、機能拡張を想定された内部構造となっており、
カスタイマイズ性も高く、入門モデルとしておすすめ出来る一台です。
★スペック情報
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル Core i7-13700F (2.10GHz-5.20GHz/16コア/24スレッド) |
グラフィックボード | NVIDIA GeForce RTX 4060 8GB (HDMI x1,DisplayPort x3) |
メモリ | 16GB (8GBx2) (DDR4-3200) |
SSD | 1TB NVMe SSD |
予算20万円~30万円
raytrek 4CXF
RAYTREKシリーズのミドルタイプとなります。
こちらは、グラフィックボード:NVIDIA GeForce RTX 4070かつCPU: インテル Core i7-13700F
を搭載しており、UNREAL ENGINEを用いたゲーム制作で申し分ないスペックを誇ります。
ただ、メモリが16GBなので、大規模ゲーム制作をする際にはメモリ不足が懸念されます。
★スペック情報
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル Core i7-13700F (2.10GHz-5.20GHz/16コア/24スレッド) |
グラフィックボード | NVIDIA GeForce RTX 4070 12GB GDDR6X (HDMI x1,DisplayPort x3) |
メモリ | 16GB (8GBx2) (DDR4-3200) |
SSD | 1TB NVMe SSD |
予算30万円~60万円
DAIV FX-A9G90
マウスコンピューターがクリエイティブ作業向けに出しているシリーズDAIV
その中でも、UNREL ENGINEの動作確認も行っているモデルで、十分なスペックを兼ね添えています。
更に、メモリも32GB×2とかなり大容量となっており、大規模ゲーム開発にも対応しています。
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | AMD Ryzen™ 9 7900X プロセッサー |
グラフィックボード | NVIDIA GeForce RTX 4090 24GB GDDR6X (HDMI x1,DisplayPort x3) |
メモリ | 64GB (32GBx2) (DDR5-4800) |
SSD | 2TB NVMe SSD |
raytrek 4CZZ+
これがあれば、大規模ゲーム開発も4K映像も申し分なしのスペックの4CZZ+
お値段は相応ですが、その分ゲーム制作の幅は広がること間違いなしの一台です。
★スペック情報
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル Core i9-14900KF (3.20 GHz-6.00 GHz/24コア/32スレッド) |
グラフィックボード | NVIDIA GeForce RTX 4090 24GB GDDR6X (HDMI x1,DisplayPort x3) |
メモリ | 32GB (16GBx2) (DDR5-4800) |
SSD | 1TB NVMe SSD |