今回は、写真をイラスト風に変えてしまう加工術をご紹介します。
イラスト風に加工する方法はいくつかありますが、今回ご紹介する加工技術は、
実写に寄せた加工術になっており「ちょっとマンガチックに加工したい」方にはおススメです。
step1 写真の準備
初めに写真を準備していきます。
今回のマンガ風に加工する工程では、①白黒調整②カラーハーフストーン③輪郭調整の3つの工程で
加工していくので、3つの加工レイヤーを併せて用意していきます。
step2 白黒調整
続いて、白黒調整に移ります。
白黒調整の加工工程をプレビューさせるため、
カラーハーフストーンの編集レイヤーと輪郭調整レイヤーを非表示にします。
①白黒調整レイヤーを選択後、②色調補正⇒③白黒を選択します
白黒の色調整はphotoshop初期設定での調整をしています。
- レッド系:40%
- イエロー系:60%
- グリーン系:40%
- シアン系:60%
- ブルー系:20%
- マゼンタ系:80%
白黒に調整後は、
色調補正⇒シャドウハイライトを選択し調整していきます。
シャドウ・ハイライトでの調整は以下の通りです。
ポイントはシャドウの量を多めにすることで、
被写体の武器など詳細な部分をくっきり目立たせています。
シャドウ・ハイライトの調整後は、ぼかし加工に移ります。
①レイヤー選択⇒②フィルター⇒③ぼかし⇒④ぼかし(ガウス)の順で選択します。
ぼかし(ガウス)の調整は以下の通りに設定しました。
続いて、ポスタリゼーションの調整に移ります。
①レイヤー選択⇒②イメージ⇒③色調補正⇒④ポスタリゼーションを選択
ポスタリゼーションの階調数は10に設定し、白黒調整は完了です。
step3 カラーハーフストーン加工
白黒調整が完了しましたので、
カラーハーフストーン加工に入ります。
カラーハーフストーンレイヤーを表示し、レイヤー選択します。
その状態から、
①レイヤー選択⇒②イメージ⇒③色調補正⇒④白黒を選択。
色調整は、step②と同様の設定値にします。
- レッド系:40%
- イエロー系:60%
- グリーン系:40%
- シアン系:60%
- ブルー系:20%
- マゼンタ系:80%
続いては、カラーハーフストーン加工に移っていきます。
①レイヤー選択⇒②フィルター⇒③ピクセレート⇒④カラーハーフストーンを選択します。
カラーハーフストーンの設定値は以下の通りに設定しました。
- 最大半径:4pixcel
- チャンネル1(ハーフストーン角度):1
- チャンネル2(ハーフストーン角度):1
- チャンネル3(ハーフストーン角度):1
- チャンネル4(ハーフストーン角度):1
カラーハーフストーン加工後の様子です。
最大半径を極力小さくすることで、実写に近い形状を保っています。
続いては、ぼかし加工をしていきます。
①レイヤー選択⇒②フィルター⇒③ぼかし⇒④ぼかし(移動)を選択。
ぼかし(移動)の値は以下の通りに設定しました。
- 角度:45°
- 距離:9pixcel
ぼかし加工が終わったら、描画モードを【ソフトライト】にし、
カラーハーフストーン加工は終了です。
step3 輪郭調整
続いて、輪郭調整に入ります。
輪郭調整のレイヤーを表示させ、選択します。
続いて、輪郭検出加工をしていきます。
①レイヤー選択⇒②フィルター⇒③表現手法⇒④輪郭検出を選択。
輪郭検出が完了したら、
①レイヤー選択⇒②色調補正⇒③レベル補正を選択し、検出された色調整をしていきます。
以下の通りにレベル補正を行います。
レベル補正後、描画モードを乗算にします。
①べた塗りを選択
べた塗りカラーを0dd05bに選択。
べた塗り選択後、描画モードをオーバーレイにし、完成。
最後に
このテクニックでは、実写に近いイラスト風加工をコンセプトにしてみました。
ポスターの表紙など、使えそうな場面は多いかと思いますので、参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。