写真加工で便利なニューラルフィルター機能のご紹介をしていきます。
ニューラルフィルターでは、肌の補正やノイズの低減などを自動的に調整してくれるので、
時短テクとしても重宝される機能で、photoshop作業にお役立ちすること間違いなし!!
今回は、ニューラルフィルターの全容を暴いていきたいと思います。
ニューラルフィルターについて
photoshop新機能であるニューラルフィルターは、人物加工・背景加工に必要な作業をAIが瞬時に判断して作業してくれるなんとも便利な機能になります。
現在使用できる作業機能として、おススメ機能:7種類+ベータ機能:4種類の合計11種類がラインナップとしてございます。
ニューラルフィルターで可能な作業一覧
- スマートポートレイト
- 調和
- 風景ミキサー
- 深度ぼかし
- カラーの適用
- メイクアップを適用
- 肌をスムーズに
- スーパーズーム(解像度UP)
- JPEGのノイズを削除
- カラー化
- スタイルの適用
ニューラルフィルター場所
ニューラルフィルターは、フィルターメニュー⇒ニューラルフィルターにあります。
各メニューを選択後、値を調整することで加工が可能になります。
おすすめ機能① スマートポートレート
それではニューラルフィルター機能の1つである【スマートポートレート】についてご紹介していきます。
スマートポートレートでは、笑顔の表情に編集したり目の向きを変えたり、人物加工を自在に加工できちゃう機能です。
■表情加工
ニューラルフィルターのスマートポートレート機能では、3つの表情(笑顔・怒り・驚き)に加工することが可能です。
元画像
笑顔
驚き
怒り
表情の調整具合はこちらで調整することが出来ます。
例えば笑顔による調整の場合、値を上げることで、はにかみ笑顔から満面の笑みまで加工出来ちゃいます。
笑顔値+10
笑顔値+25
笑顔値+50
■年齢加工
こちらのスマートポートレート機能では、値を大きくすることで歳老いさせることが出来ます。
髪色や肌のしわまで、再現できています!!
■操作方法
①ニューラルフィルター⇒スマートポートレートを開く
②スマートポートレート調整項目の【年齢】項目を右側にスライドさせる。
※上記の編集画像は、値をマックス(50)までスライドさせた編集になります。
おすすめ機能② 肌をスムーズに
元画像
編集後
【肌をスムーズに】機能では、お肌のシミやニキビなどを簡単に消すことが出来ます。
従来ですとブラシツールを用いてレタッチしていた作業が、こちらの【肌をスムーズに】機能で
作業の簡略化をすることが可能になりました。
■操作方法
①ニューラルフィルター⇒肌をスムーズにを開く
②ぼかし・滑らかさのメニューで肌の質感を調整
おすすめ機能③ スーパーズーム
スーパーズーム機能ではAIが自動的にピクセル補正をしてくれることで、
ズーム倍率を上げても高クオリティの画質を維持することが可能です。
さらにはノイズ低減などの調整をすることで、
低解像度の画像でも綺麗に仕上げることが出来ます。
■元画像(400px×200px)
■2倍ズーム(800px×400px)
■3倍ズーム(1200px×600px)
■操作方法
画像ズーム調整だけではなく、ノイズの低減や画像のシャープさの調整機能が
解像度を上げる際に生じる画質の乱れを補正することが可能です。
※注意点
ズーム倍率を急激に上げると画像処理に時間がかかってしまうため、
1段階ずつ上げていきながら、調整していくのが良いと思います。
おすすめ機能④ jpegのノイズを削除
jpegのノイズを削除する機能では、jpeg圧縮時に発生した斑点を抑えてくれます。
削除レベルは小~高までの強さで調節することが可能です。
ダウンロード時などで画像を圧縮するケースにて、写真を復元する際に重宝しそうです。
おすすめ機能⑤ カラー化
元画像
カラー化編集後
カラー化機能では、白黒写真を自動AIにより色別しながらカラー写真に加工してくれます。
加工の色合いに関しては違和感のないような色合いを選択している印象です。
ですが、人の肌などはきちんと認識しながらカラー化してくれています。
なお、手動でも以下の項目から調整することが可能なので、
少し色合いを変えたい場合には、手動で調整してみるのもアリかもしれません。
おすすめ機能⑥ スタイルの適用
元画像
編集後
スタイルの適用機能では、適用したい画像から色合いなどを取り入れることが出来ます。
photoshopに元々導入されているスタイルでは、絵画のプリセットがあるので、
人物画像や風景画像を一瞬に絵画のような作品に出来ちゃいます。
尚、自分でダウンロードした画像も適用することが出来ますので、可能性が無限大です。
おすすめ機能⑦ メイクアップを適用
元画像
編集後
【メイクアップを適用】機能では、メイク画像を適用させたい画像に読み込ませられる機能です。
この機能を使えば、真似したいメイクを自分の画像に適用させることだって出来ちゃいます。
■操作方法
①メイクアップを適用させる画像を準備
②ニューラルフィルター⇒メイクアップ適用を選択
③画像を選択画面にて、適用させたいメイク画像を選択
⑥完成
※注意点
メイク画像によってはうまく読み込めない可能性があるため、
適用させる画像は出来る限りメイクがくっきりした画像を選ぶと良いです。
ベータ機能① 調和
元画像
編集後
ベータ版機能の一つである【調和】機能では、背景画像と被写体画像の色調補正をAIが自動で補正してくれます。
例えば背景画像に被写体画像をそのままに合成すると、色合いが合わず違和感が出てしまいますが、
この調和機能を使えば、背景の色合いに合わせて被写体の色合いも変えてくれます。
右側の画像では調和加工前と加工後の被写体を並べてみました。
夜の色合いに同化するように被写体も暗い色相になっているのが分かります。
■操作方法
①被写体画像から被写体を切り抜き(※今回はオブジェクト選択の被写体を選択で簡易的に切り抜いています。。)
②切り抜いた被写体をコピー(ctrl※command+c)
③切り抜いた被写体を変更後の背景にペースト(ctrl※command+v)
④ニューラルフィルター 調和機能を開いて、レイヤー選択画面にて背景画像を選択。
⑤背景選択後、色相を調整(調整項目:強さ・シアン・マゼンタ・イエロー・彩度・明るさ)
べータ機能② 風景ミキサー
元画像
編集(春)
編集(夏)
編集(秋)
編集(冬)
風景ミキサー機能では、風景画像を他の風景写真の一部分を違和感なく合成してくれる機能です。
この機能を使えば、雪景色に変えたり風景の季節感を大きく変更出来たりします。
■操作方法
①適用させたい画像を選択 or 画像選択なしの場合、そのまま②に移行
②画像の色調補正(補正項目:強さ・昼・夜・夕暮れ・春・夏・秋・冬)
③被写体を保持・被写体を調和を選択
べータ機能③ 深度ぼかし
元画像
編集後
ニューラルフィルターのベータ機能である【深度ぼかし】では、
自動的にぼかし加工を入れることで被写体を目立たせることが可能です。
撮影時にぼかしが上手くできなかった写真でも、この機能を使えば簡単に仕上げることが出来ます。
■操作方法
焦点位置を選択後、焦点範囲を調整することにより、被写体(ぼかし加工を適用させない範囲)を選ぶことが出来ます。
被写体サイズによって焦点範囲を調整する必要がありそうです。
ちなみに上記の画像では、焦点範囲を【68】にすることでいい感じに仕上がりました。
尚、焦点範囲の選択のみではなく、ぼかし加工に伴う色調補正もこの画面で行うことが出来ます。
ぼかし加工の度合いを確認しながら、色調補正も同時進行で行えるのは、作業の簡略化につながりそうですね。
べータ機能④ カラーの適用
元画像
編集①
編集②
ニューラルフィルターのベータ機能である【カラーの適用】では、
適用させたい画像の色合いのみを反映させることが出来ます。
この機能を使えば、明るい雰囲気からダークな雰囲気まで一気に変えることが出来ます。
■操作方法
①カラーを適用させたい画像を選びます。(プリセット及び自分で取り込みたい画像)
②選択後、カラーが適用されているのを確認します。
③適用後、必要であれば色調補正も行うことが出来ます。(カラースペース【Lab or RGB】・輝度・カラーの強さ・彩度・色相・明るさ)
最後に
今回はphotoshopの写真加工が圧倒的に楽になる機能【ニューラルフィルター】についてご紹介してきました。
ベータ版も含め、これからの新たな機能がリリースされていくと思いますので、
リリースされたタイミングで、本記事で更新していければと思います。
またベータ機能の場合、更新タイミングで削除される可能性もありますので、ご注意くださいませ。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。